JAXA、H2Bロケットの打ち上げ輸送サービスを三菱重工に移行

2012年9月27日 08:49

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は26日、H-IIBロケット3号機の打上げ成功を踏まえ、「H-IIA能力向上型(H-IIBロケット)開発及び打上げサービス事業の実施に係る基本協定」に基づき、今後の同ロケットの打上げを三菱重工業による打上げ輸送サービスにて実施していくことを両者で合意したと発表した。

 今回の合意を受け、今後H-IIBロケットを用いて打上げを行う場合、JAXAは三菱重工から打上げ輸送サービスを調達することとなる。ただし、安全確認業務、地上安全確保業務、飛行安全確認業務等の安全確保に係る業務並びに飛行データの取得に係る業務については、H-IIAロケットと同様にJAXA自ら実施する。

 H-IIAロケットに続き、H-IIBロケットにおいても、民間の効率的かつ迅速な経営手法によるコストの低減や、品質向上、活力強化を行い、国際競争力の確保を図ることが期待される。「我が国の基幹ロケットシリーズとして、幅広い需要に対して確実な打上げ手段を提供していくべく、JAXAは信頼性の向上の取り組みや射場関連設備の維持・運用等を行っていく」とJAXAはコメントしている。

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