日立システムズと日本マイクロソフト、クラウド事業で提携

2012年9月26日 12:57

 日立システムズと日本マイクロソフトは26日、クラウドサービスの提供において提携すると発表した。同提携に基づき、日立システムズは、「Microsoft Windows Server 2012 Hyper-V」をベースにした5種類のクラウドサービスを本日より販売開始する。

 また、日立システムズは、「Windows Server 2012 Hyper-V」と統合管理製品 「Microsoft System Center」を次期クラウド基盤に採用し、日立システムズのデータセンターおよび顧客サイトにおいて、今後3年間に10,000サーバーの仮想化を目指す。

 一方、日本マイクロソフトは、日立システムズが提供するクラウドサービスの開発・提供に対する技術支援を行うとともに、技術者の育成を支援する。これにより、日立システムズでは3年間で3,000人のHyper-V技術者、800人のHyper-V営業担当者、500人のHyper-V関連の資格取得者の育成を目指す。

 これまでも、日立システムズと日本マイクロソフトでは、両社の製品やサービスを組み合わせたソリューションを提供してきた。こうした中、今年9月に発売された日本マイクロソフトの最新クラウドOS「Windows Server 2012」において、仮想化機能「Hyper-V」が大きく強化され、マルチサイトクラウドの構築に適したネットワーク仮想化機能など基幹系システム向けの最新テクノロジーが実装された。

 これに先立ち、日立システムズは、日本マイクロソフトのWindows Server 2012 早期導入プログラムに参画し、Windows Server 2012によるマルチサイトクラウドの実現に向けた検証を実施してきた。その結果、大規模な基幹系システムを対象としたクラウドサービスにも十分に適用できることが確認できたことから、今回両社でより幅広いサービスを連携して提供する提携に至った。

 今回の提携により、日立システムズは「Windows Server 2012 Hyper-V」をクラウドサービスの中核技術として位置付けるとともに、日本マイクロソフトの仮想化技術に日立システムズが長年培ってきたクラウド運用の技術とノウハウを融合することで、高品質と低コストを両立するクラウドサービスを顧客に提供していく。

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