江崎グリコ、ベトナムで「ポッキー」を販売開始 現地菓子大手と提携
2012年9月25日 19:01
江崎グリコは25日、ベトナム国内に強い販売網をもつ現地の菓子製造・販売大手キンド社(本社:ベトナム・ホーチミン市)と提携し、江崎グリコの主力商品のひとつである「ポッキー」を同国で販売開始すると発表した。
今回販売を開始するのは「ポッキーチョコレート」と「ポッキーストロベリー」の2種類で、どちらも江崎グリコの子会社であるタイグリコ(本社:タイ・バンコク市)で生産する。
まず9月25日にベトナム南部の中心都市であるホーチミン市で販売を開始。来年1月には首都ハノイでも発売する予定で、これら2都市の状況をみながら、その後、ハイフォン、ダナン、ニャチャン、カントー等の都市に拡大していく計画。
さらに「ポッキー」に続いて「プリッツ」をはじめとするその他商品についても順次販売を拡大していくことを検討するなど、今後ASEANで3番目の人口をもつベトナムでの菓子事業の拡大をはかり、4年後の2016年度には、現地小売価格ベースで約1兆ドン(約40億円)の売り上げを目標にしている。
江崎グリコは、海外事業、とりわけ今後大きな成長が見込まれるアジアでの事業拡大を重点課題として取り組んでいる。今回の「ポッキー」の発売はその一環で、今年2月にキンド社の発行済株式1,400万株(議決権所有割合:10%)を取得し、ベトナムへの進出機会をうかがっていた。