米国に「監視カメラを監視するカメラ」登場
2012年9月21日 13:59
あるAnonymous Coward 曰く、 米メリーランド州で監視カメラが破壊される事件が相次いだため、対策として「監視カメラを監視する監視カメラ」が登場したそうだ(WTOP.com、本家/.)。
米メリーランド州ジョージ郡では今年4月以降、スピード違反取り締まりカメラや赤信号監視カメラを破壊した人が6名に上っているとのこと。交通違反を撮られたために破壊におよんだと考えられるケースもあるとのことで、数人がかりで倒されたカメラ、脚を切断されたカメラ、中には燃やされたり銃撃されたものもあったという。交換には3万~10万ドルかかる上、その間カメラが無いことによって地域の安全が失われる懸念があるとし、郡では「監視カメラを監視するカメラ」の設置に踏み切ったとのこと。
法律ではスピード違反取り締まりカメラはあくまで取り締まりを目的とした撮影しかできないことになっており、監視カメラとして使うのは法律違反となるそうだ。監視社会を推し進めようという意図はなく、あくまで無謀な運転を減らし市民の安全を確保するのが目的だと当局は説明している。また担当者は「交通違反の罰金40ドルのために放火や器物損壊で逮捕されることはない」と話しており、なんとか市民による破壊行為を抑制したい模様。
ジョージ郡では既に1台が稼働しており、年内には12台にまで増やしたいとのことである。
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