日本最大の舞台芸術の祭典、「フェスティバル/トーキョー12」開催 - 衝撃作たちに魅了される1ヵ月
2012年9月14日 11:10
日本最大の舞台芸術の祭典、「フェスティバル/トーキョー12」が2012年10月27日(土)~11月25日(日)の1ヵ月間開催される。東京芸術劇場などを中心とした池袋界隈にて多彩なプログラムを同時多発的に上映する予定だ。
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「フェスティバル/トーキョー」は、東京、日本、そしてアジアを代表する国際芸術祭として2009年より毎年開催されており、国内外から集結した先鋭的なラインナップとユニークな参加型プログラムが大きな話題を集めている。
今年は、震災後の現実を芸術や演劇によってどう語るか、どう掴み直すかを探る。メインプログラムのオーストリアのノーベル賞作家、エルフリーデ・イェリネク三作連続上演のひとつである『光のない。』も、3.11直後に東日本大震災と福島第一原発事故への応答として書かれた戯曲。演出には、戯曲を文節単位にまで解剖することで知られる三浦基、音楽監督には電気、人間、音楽の関係を問う論考で注目の三輪眞弘を迎えた。同イェリネク作品では、第二次世界大戦終結前夜に約200人のユダヤ人が、"パーティーの余興"として虐殺された実話をもとにした、『レヒニッツ(皆殺しの天使)』なども上演予定。
オープニングを飾る『たった一人の中庭』は、フランスの鬼才ジャン・ミシェル・ブリュイエールと彼が率いるLFKsが移民キャンプの実態をアーティスティックな視点で再構成した衝撃作。メディアでは報じられない複雑な現実を、観る者の知覚を直接刺激する"体験"へと変換し、提示する。また、シンガポールのダンサー、ダニエル・コックがおくる『ゲイ・ロメオ』は、舞台芸術においての"観客と演者"、"見る/見られる"の関係性に変化をもたらす。
その他にも、ダンス/アートシーンを牽引し続ける勅使川原三郎が宮澤賢治の詩に着想を得た『DAH-DAH-SKO-DAH-DAH』、近代文学の名作、魯迅の『狂人日記』や三島由紀夫の『美しい星』の舞台化に挑んだ作品など、見どころ満載のプログラム。
この秋は、刺激的な舞台芸術を鑑賞して感性を磨いてみては。
【開催概要】
フェスティバル/トーキョー12
会場:東京芸術劇場、あうるすぽっと、にしすがも創造舎、シアターグリーン他
日程:2012年10月27日(土)~11月25日(日)
プログラム:
「フェスティバル/トーキョー12」主催プログラム 12演目/7企画
「フェスティバル/トーキョー12」公募プログラム 11演目
「フェスティバル/トーキョー12」連携プログラム 8プログラム
チケット:一般前売り¥2,000~¥4,500(演目によって異なる、当日券は各+¥500)
※2012年9月15日(土) 10:00より一般前売り開始
詳細URL:
http://festival-tokyo.jp/