日揮、マレーシア洋上LNGプラントの基本設計役務を受注
2012年9月13日 14:15
日揮は12日、韓国サムスン重工とコンソーシアムを形成し、マレーシア国営石油公社のペトロナス社が同国サバ州沖ガス田向けに計画している洋上LNGプラント建設プロジェクトの基本設計(FEED: Front-End Engineering and Design)役務を受注したと発表した。
同プロジェクトは、ペトロナス社がマレーシア国サバ州沖合いのガス田向けに、同国2基目となる洋上LNGプラントを新設する計画。同プロジェクトにおいて日揮は、韓国を代表する総合重工業企業であるサムスン重工とコンソーシアムを形成(日揮がコンソーシアムリーダー)し、日揮が液化装置を、サムスン重工が船体を担当する。
ペトロナス社は同コンソーシアムを含む2グループにFEED役務を発注しており、2013年後半にはこの2グループから1グループを選定し、EPCIC(engineering, procurement, construction, installation and commissioning: 設計、調達、建設、据付および試運転)役務一式を発注する見込み。LNGの生産開始は2016年を予定している。
同プロジェクトのFEED役務の受注は、日揮の洋上LNGプラントにおける数々の事業化調査を通じて蓄積した関連技術やノウハウならびに洋上LNGプラントに関する高度なエンジニアリング技術力、そしてサムスン重工の造船分野における豊富な実績と技術力が高く評価された結果であると、日揮は考えているという。
日揮は、世界のLNGプラント全生産量のうち約30%のLNGプラントの建設実績を持ち、現在もパプアニューギニア、インドネシアおよび豪州において計4件のLNGプラントの建設プロジェクトを遂行しているほか、現在ペトロナス社向け陸上LNGプラント増設プロジェクトのFEED役務も遂行している。