【話題】『関東で11年ぶりの取水制限』利根川系で11日から10%取水制限、20%なら生活に支障も

2012年9月12日 12:22

■宅配水サービスなど飲料関連銘柄に早くも動意

  関東地方で水不足が深刻化してきたようだ。国土交通省関東地方整備局は9月10日、利根川水系流域1都5県(群馬、栃木、埼玉、東京、千葉、茨城)で、11日午前9時から10%の取水制限を実施すると発表した。

  首都圏の「水がめ」である利根川上流のダム群が7月末からの少雨の影響を受け、ダム貯水量が著しく低下している状態が続いている。10日0時現在の利根川上流8ダムの貯水量は1億3332万立方メートルで、貯水率39%、平年比52%まで減少しており、8ダムの貯水量が好転するような降雨が期待できないためとしている。

  取水制限は01年8月以来11年ぶりとなる。同局では、今後も気象状況に応じたきめ細かなダム運用を行うが、日常生活においても節水に協力するよう呼びかけている。これに対して、埼玉は荒川水系、東京は多摩川水系など、各都県ともに別の水系からの融通や地下水の利用などで対応するため、当面は一般家庭や事業所などの給水に影響はない模様だ。ただし少雨が続き、取水制限が20%以上になれば、時間給水制限などの影響が出る可能性もあるようだ。

  水不足の関連銘柄としては、飲料メーカーや宅配水サービスなどがあるだろう。なお日本宅配水協会(JBWA)の調べによると、日本の宅配水業界の推定市場規模は、07年の280億円が12年には1110億円に拡大する模様だ。

  総合飲料メーカーではサッポロホールディングス <2501> 、アサヒグループホールディングス <2502> 、キリンホールディングス <2503> 、三国コカ・コーラボトリング <2572> 、伊藤園 <2593> など、宅配水サービス・その他関連ではジャパンフーズ <2599> 、トーエル <3361> 、ダイオーズ <4653> 、ダスキン <4665> 、OSGコーポレーション <6757> 、ナック <9788> 、大丸エナウィン <9818> などがあるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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