パナソニック、パラレルリンクロボットの外販を開始 熟練作業を自動化
2012年9月7日 16:45
パナソニックは7日、「手づたえ教示」による熟練作業の自動化を実現したパラレルリンクロボットの外販を9月10日より開始すると発表した。なお、「手づたえ教示」とは、人の手により、直接エンドエフェクタ(対象物をつかむハンドが取り付くアーム先端部)を動かし、動作・技能を伝えて記憶させる作業のこと。
セル生産の浸透により、組立工程では人による作業が一般的だが、作業ばらつきや作業効率の向上などに課題があった。一方、ロボットで作業を自動化するためには、専門的な組立手順を記憶させる必要があり、また、複雑で多彩な作業を伴う場合は、ロボットへの組み立て手順の入力作業などが煩雑となり、作業開始までに長時間を要する等の課題があった。
今回外販を開始するパラレルリンクロボットは、ロボットそのものに簡単かつ安全に手づたえで教示できることが特徴。そのため、製造現場のオペレータでも手間をかけずに作業のコツを教示することが可能となり、作業ばらつきを抑制することができる。ロボットの使い勝手を飛躍的に高めることで製造現場の生産性向上およびコスト削減に貢献する。