マンチェスター大学、歩行分析カーペットを開発、高齢者の転倒事故防止に期待

2012年9月7日 11:20

 danceman 曰く、

 歩行パターンを分析することで高齢者の転倒を事前に予測して防止することを目的に、マンチェスター大学が光ファイバーを用いた歩行分析カーペットの開発を行っているとのこと。イギリスでは、70 歳以上となる高齢者の最大死因は転倒であり、転倒事故による怪我の治療費は国民健康保健制度の大きな負担になっているのだという (BBC News の記事本家 /. 記事より) 。

 この歩行分析カーペットの下にはメッシュ状の光ファイバーが敷かれており、圧力によって生じるカーペットの歪みに敏感に反応するようファイバーには波状の彫り込みがほどこされている。つまり、圧力がかけられた箇所は光の反射が少なくなる。こうした光の情報は、カーペットの端に取り付けられた装置で電子信号に変換されコンピュータで分析されるとのこと。

 イギリスでは毎年高齢者の 3 割以上が転倒しており、養護老人ホームともなればもっと頻繁に転倒事故が起きている。専門家によれば「高齢化社会にとって転倒は重大な問題」であるとのこと。「例えば老人ホームの廊下など、自然な環境における歩行パターンや足取りに生じた変化を見るけることができれば、問題の早期発見に繋がる」としている。イギリス同様に高齢化の進む日本でも、こうした歩行分析技術が多いに役立つであろう。

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