三菱重工と三菱商事、メキシコ連邦電力庁から地熱発電プラントを受注
2012年9月6日 18:49
三菱重工業は6日、三菱商事と共同で、メキシコ連邦電力庁からロス・アスフレスIII発電所向け地熱発電プラントをフルターンキー契約で受注したと発表した。出力は5万kWで、完成は2014年12月の予定。これにより、三菱重工の同国向け地熱発電プラントの受注は累計12基となる。
今回の地熱発電プラントは、首都メキシコシティから西方250kmに位置するミチョアカン州ロス・アスフレスに建設するもの。プロジェクトでは三菱重工が蒸気タービンなどの主要機器および補機の設計・製作・調達・据付・土建工事を担当。発電機は三菱電機が供給する。
世界第5位の地熱資源を保有するメキシコに対し、三菱重工はこれまで、今回のロス・アスフレス発電所向けに5基の地熱発電プラントを納入しているほか、セロ・プリエト発電所向けに6基を納入している。新プラントは、これら既設プラントとともに着実な経済成長が予想される同国の旺盛な電力需要を支えることとなる。
地熱発電は、地中深くに存在するマグマ溜まりの熱水を蒸気のかたちで取り出し、タービンを回して発電するもの。太陽光発電や風力発電などのように天候に影響されることがなく、CO2排出量が極めて少ないクリーン発電として期待を集めている。