セブン銀行、米ATM運営大手を約101億円で買収 海外ATM展開を本格化
2012年9月6日 17:13
セブン銀行は6日、米国におけるATM運営専門会社大手のFinancial Consulting & Trading International,Inc.(本社:米カルフォルニア州、以下「FCTI」)を買収すると発表した。本日、Marlin Equity Partnersを主要な出資者とするFCTI Holdings, LLCとの間で、同社が保有するFCTIの全発行済株式をセブン銀が取得することに合意し、株式売買契約を締結した。
今回の株式取得等に伴うセブン銀の投資総額は約1億3,000万ドル(約101億円)。また、株式取得後、セブン銀はFCTIの議決権の100%を保有し、FCTIはセブン銀の連結子会社となる。取得の実行日については、関係当局への必要手続等の完了を前提とし、2012年10月1日頃を予定している。
セブン銀は、将来における成長分野として、国内市場における経験を活かした海外ATM展開を検討してきたが、米国市場はATM運営事業に関する世界最大の市場であり、かつ事業運営に必要なインフラが整っている有力な市場と位置付けてきた。一方、FCTIは、米国におけるATM運営専門会社として大手の一社であり、ATMを自社で所有することで手数料設定を主体的に管理できるビジネスモデルを特徴とし、全米展開する大手の小売業者との取引関係を背景として安定的な収益力を有している。今回、セブン銀は、FCTIの全株式の取得及び子会社化により、海外ATM展開を本格化させる考え。
セブン銀は、FCTIの子会社化後においても、基本的にFCTIの全役職員を継続的に雇用し、FCTIの事業を安定的に継承する方針。また、FCTIの取締役の過半数はセブン銀の役職員から指名し、現地にもセブン銀の役職員を駐在させる等を通じて適切な内部管理体制を構築する予定。