楽天がクーポンサイト「シェアリー」と提携、クーポン事業へ本格参入

2012年9月3日 11:58

 楽天は3日、共同購入型クーポンサイト「シェアリー」の株式を取得し、同社と提携することでクーポン事業へ本格参入すると発表した。

 近年、インターネット市場ではクーポンという新たなマーケティングツールが急速に発達しており、その中で「シェアリー」はレストラン予約、宿泊予約、リラクゼーション施設予約などの商材をメインに取り扱い、現在取扱高で国内第3位のクーポンサイトとしての地位を確保している。

 今回楽天は、シェアリー社への出資により、従来の主力分野であるオンライン商材に加え、オフラインの消費領域への楽天経済圏のさらなる拡大を目指していく。運営に当たっては、「シェアリー」の共同運営者である株式会社光通信が保有するオフライン分野での営業力と、約7,800万人を有する楽天の会員資産およびWebやメール等を活用した送客能力など、両社の強みを生かすことにより、楽天におけるO2O(オンライン・トゥー・オフライン)事業のひとつとしてクーポン事業を拡大していく。

 今後の展開として、まず楽天が提供する決済サービス「楽天あんしん支払いサービス」を「シェアリー」に導入し、楽天スーパーポイントを媒介とした新規顧客の相互送客を図る。将来的には、2010年に運用を始めた楽天グループ内のみで利用できるクーポンサービス「Racoupon(ラ・クーポン)」と、「シェアリー」を基盤とするクーポン事業の連携を強化し、楽天グループ全体としてクーポンを活用したさらなる「楽天経済圏」の拡大を図る。

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