【銘柄診断】クボタは国際穀物価格上昇を受けたアジアでの食糧増産の動きに期待

2012年8月31日 16:13

　　クボタ <6326> の人気相場入りが近そうだ。国際穀物市況が急激な上昇を見せているが、こうした局面では中国、タイなどアジアで食料増産の動きが強まるのが経験則となっており、同社の展開余地が膨らんできたことになる。足元今３月期の第１四半期は営業利益２２０億円と強含みの業績にとどまった。

　　震災からの復興需要を背景に建設機械やエンジンが伸長し、海外の売上げも好調。北米でトラクタや建設機械、エンジンが好調だったほか、欧州でも建設機械やエンジンが伸長した。ただ、円高の進行や年金費用の増加などで営業利益は微増にとどまった。

　　今３月期通期は洪水からの復興需要が見込まれるタイをはじめ、アジアを中心に機械部門の海外売上高が伸長する見通しなのだが、年金費用の増加などで営業利益は１０５０臆円と前期比微減の見通し。アジア向けの伸びを強めに見るアナリス筋は営業利益１１２０億円と増益確保を想定している。

　　直近の取組は売り１３６万株、買い１４５万株と好取組状態にある。日証金では株不足の状態が続いているが、逆日歩でも発生すると、上昇トレンドが鮮明化していく可能性が強い。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）