【銘柄診断】トーヨーカネツは好業績の低位仕手系株として、人気の循環を待つ

2012年8月31日 16:13

  トーヨーカネツ <6369> は戻りを抑えられる展開となっているが、好業績見通しが鮮明になっており、少し先を見れば新展開入りが期待できる存在だ。

  今3月期の第1四半期の業績は営業利益が1億6600万円と前年同期比2.3倍増を達成した。既受注の海外大型LNGタンク新設工事は順調に進捗したが、国内補修工事案件の期ずれ等により減収となった。しかし、ネット通販、集配金、半導体製造業向けのケース自動保管システム「マルチシャトル」を組み込んだ庫内搬送設備等の販売が増加、不採算案件の減少もあって物流システム事業の損益が大幅に改善したことが業績好調の要因。

  通期についても営業利益21億8000円と前期比48%増の好調な決算が見込まれている。機械・プラント事業においては、国内LNG、LPGタンクの新設案件が売り上げに寄与し、利益面でも前期並みを維持する見通し。物流システム事業は、事業運営体制の刷新等により採算改善を図る意向だ。

  年4円の配当が予定されているほか、PBRも0.8倍と割安。低位の好業績株、かつ仕手人気も高い株だけに物色の矛先が回ってくるのは時間の問題と言えそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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