【銘柄診断】日本曹達は農薬関連としての見直しが進む、第1四半期の大幅減益がボトムに
2012年8月30日 15:30
日本曹達 <4041> は6月5日の安値275円以降、着実な出直りトレンドに乗っている。8月6日に発表された今2013年3月期の第1四半期の決算は営業利益が14億3500万円と前年同期比44%の大幅減益に見舞われた。
農業化学品事業は、殺虫剤や殺菌剤の輸出向けを中心に落ち込みが目立ったことなどが響いた。ただ、通期では営業利益52億円、前期比10%増益の見通しを据え置いた。
ここらあたりが市場の見直し人気を誘い、第1四半期の低調な業績発表が悪材料出尽くしムードを誘っているようだ。人気的には国際穀物市況の急上昇を背景に、農薬を手掛ける同社に関連人気が波及している点も指摘できる。
株価上昇がカラ売りの積み上がりにつながり、直近8月24日申し込み現在で信用売り残は84万株に達した。一方、買い方は利食いが進み、信用買い残は33万株にまで減少してきた。結果、大幅売り長となり、日証金では断続的に逆日歩が発生している。PBR0.6倍という基本的な割安さとあいまって、出直り波動継続の方向が予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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