【銘柄診断】武田薬品は2010年問題を離れ、来期からの増益基調復帰を評価する流れへ

2012年8月30日 15:30

  武田薬品工業 <4502> が動意を強めてきた。アステラス製薬 <4503> 、中外製薬 <4519> などが年初来高値に進む中、業界トップの同社の出遅れに着目する投資家が増え、買い物が先行する流れとなっている。

  今2013年3月期の第1四半期決算は7月30日に発表され、営業利益は625億円と前年同期比46%の大幅減益に見舞われた。「アクトス」の米国特許満了の影響や研究開発費の増加が減益要因。そして通期についても営業利益1600億円、前期比39%の大幅減益の見通し。

  ただ、今期をボトムに来期以降増益基調に転じる見通し。前期に買収したスイスの製薬企業ナイコメッド社を中心に新興国市場、アジアで売上げを拡大することにより、2015年3月期には営業利益2400億円と、今期の1600億円から大きく飛躍する見通しだ。

  配当利回りは4.9%と依然高い水準だ。ひとまず高値を更新し、それをバネに株価は強調持続の方向が予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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