日揮、大分県の日産自所有地で国内最大級のメガソーラー発電事業
2012年8月29日 13:43
日揮は29日、大分県大分市臨海工業地帯において大規模太陽光発電(メガソーラー)事業を実施すると発表した。同事業は日揮にとって国内初の太陽光発電事業となる。また、同太陽光発電所は、2013年5月に予定している売電開始時において、発電量で国内最大級のメガソーラー事業となる。
今回の事業は、日産自動車が大分県大分市の臨海工業地帯に所有する約350,000平方メートルの土地に、発電容量2万6,500kW(一般家庭約9,000戸分の年間消費量に相当)の太陽光発電所を建設し、発電した電気を固定価格買取制度に基づき、九州電力に売電するもの。
同発電所の事業運営は、日揮が100%出資する特別目的会社を通じて実施する予定で、2013年5月から操業を開始し、その後20年間に亘って運営を行う。総事業費は約80億円であり、みずほコーポレート銀行、大分銀行、豊和銀行、福岡銀行とプロジェクトファイナンス契約を締結し、融資を受ける予定。なお、同事業は、メガソーラー事業向けのプロジェクトファイナンス案件として国内第1号となる。
また、同発電所の建設工事は、日揮の子会社である日揮プラントソリューションと四電エンジニアリングで構成されるコンソーシアムが遂行する。さらに、設備保守業務は日揮プラントソリューションが行うなど、日揮グループを挙げて同事業の成功に向け取り組んでいく。
なお、日揮は、2010年にスペインにおいて発電容量10万kWの太陽熱発電事業に参画し、今年2月より同発電事業の操業を開始している。サウジアラビアでは2011年に太陽光発電実証事業を実施している。日揮は、今後も国内外において再生可能エネルギー発電事業の開発に取り組んでいく予定。