【銘柄診断】エーザイは今3月期が業績の底、来期以降増益路線に乗り長期上昇波動へ

2012年8月28日 16:19

  エーザイ <4523> が8月に入り上昇力を強めてきた。8月1日に発表された今2013年3月期の第1四半期の業績は営業利益が191億円と前年同期比14%の減益に見舞われた。アルツハイマー治療薬「アリセプト」とプロトンポンプ阻害型抗潰瘍剤「パリエット」の落ち込みが響いたもの。

  ただ、株価はこの第1四半期の業績発表を契機に戻り足を強めるパターン。決算の発表を前に買い目なしとの評価が下されるなど、事前に業績への懸念が指摘されていたため、いわゆる悪材料出尽くしの動きに転じてきたものと思われる。

  今2013年3月期は営業利益870億円と前期比9%減の見込み。ただ、アナリスト筋は今期を底に業績は増益基調に転じるものと見ている。

  2014年3月期は、薬価引き下げの影響が一巡、自社単独販売で収益性の高い抗がん剤「ハラヴェン」の拡大と国内「アリセプト」の提携費用の減少が寄与。2015年3月期は、てんかん治療剤「ペランパネル」の市場浸透や「ハラヴェン」の適応拡大など新薬群の業績への貢献が期待されることが要因。

  長期の低落相場を経て、株価は長期の上昇トレンドに転換しつつあるようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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