【銘柄診断】スズキはインドの工場閉鎖で想定外の下げを演じる、戻りのパワーは大きい

2012年8月24日 16:07

  スズキ <7269> が7月26日の年初来安値1331円から順調な戻り相場に入ってきた。7月18日の暴動以降、生産を停止していたインドの主要工場が8月21日、1カ月ぶりに再開したことが好感されている。

  暴動騒動の最中とあって評価されずじまいできたが、今2013年3月期の第1四半期は営業利益356億円と前年同期比39%の大幅増益を達成した。

  国内では、前年同期が東日本大震災によるサプライチェーン寸断の影響で低水準だったことに加え、エコカー補助金制度の販売下支えが寄与した。アジアでは、インドとインドネシアで新型「エルティガ」を投入したことなどが奏功した。

  今3月期の見通しについて会社側は営業利益1200億円の期初見通しを据え置いた。マネサール工場には完成車在庫がかなりあったため、これまでのところ被害額は軽微。

  本格的な生産回復にはまだ時間がかかる見通しで、その影響度はまだ完全に把握できないが、アナリスト筋は被害はこれまでの予想の範囲を超えるものではないと見て、会社側の見通しを上回るものとみている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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