【銘柄診断】北野建設は業績が改善傾向に、自社株買いも反転相場の手掛かり材料
2012年8月24日 16:06
北野建設 <1866> は8月10日の年初来安値160円を底値にリバウンドを見せ、現在はリバウンドした水準での値固め場面になっている。株価の底入れ時期が遅れたのは業績面でぱっとしない見通しにあったことが響いている。
今2013年3月期の第1四半期決算は営業損失が8200万円と、前年同期の4億2000万円の損失からは、かなりの改善となった。復興関連需要などを背景に公共投資が引き続き増加しているほか、民間では個人消費が住宅投資等を通じ持ち直し傾向にあり、企業の設備投資も収益の回復を受け、緩やかな増加傾向にある。そのため売上げは46%の大幅増収を記録した。ただ、原価面では、復興関連需要に伴う労務者不足・労務費の高騰等が響いている。
今3月期通期では営業利益9億円と、前年同期比15%減少の見通しを据え置いている。ただ、期中の受注高は前年同期の87億円から141億円に大幅に増加しているので、先行きの収益の見込みは明るい。
決算発表と同時に発行済み株式数の4.6%にあたる300万株を上限とする自社株買いを発表しており、底値反転への手掛かり材料となった。配当利回り4.4%という高さから下値不安は薄く、現在の水準で値固めを進めながら、業績好転を期待する展開になりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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