パナソニック、車載機とスマホの連携サービス「MirrorLink」を日本市場に導入
2012年8月24日 12:56
パナソニックのオートモーティブシステムズ社は24日、昨年11月に欧州で開始した車載機とスマートフォンとの連携サービス「MirrorLink」を、本日より日本市場で開始すると発表した。
オートモーティブシステムズ社がトヨタ自動車に納入しているディスプレイ・オーディオ「スマホナビ対応ディスプレイ(商品品番: DAN-W62)」と、パナソニックモバイルコミュニケーションズがNTTドコモに納入しているスマートフォン「ELUGA V(商品品番: P-06D)」が、機器間連携サービス「MirrorLink」を利用することで、スマートフォン画面を車載ディスプレイにも複製表示し、車載機側からスマートフォンアプリの操作ができるようになる。
「スマホナビ対応ディスプレイ」は、AM/FMラジオにワイドVGAの7v型カラーTFTディスプレイを搭載し、iPhoneアプリの一部を表示、タッチパネル操作が可能なディスプレイ・オーディオとして販売されている。今回発売された「ELUGA V(商品品番: P-06D)」に、アンドロイド用アプリケーションストアのGoogle Playから、パナソニック提供のアプリケーション「AppCarConnect JPN」や対応のアプリケーションをダウンロードし、「スマホナビ対応ディスプレイ」に接続することで、ナビゲーションや音楽プレーヤー、ソーシャルメディアなどのELUGA V内の対応アプリケーションを車載機側から操作できるようになる。また、安全運転を考慮した簡単操作GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を搭載している。
「MirrorLink」は、Car Connectivity Consortiumがスマートフォンの利便性と安全運転を考慮した、業界標準として推進する車載機とスマートフォンとの機器連携に関する規格で、これにより車載機側からスマートフォンのアプリケーションを遠隔操作し、車載機への複製表示を実現している。
オートモーティブシステムズ社は、昨年11月に世界初の「MirrorLink」対応ディスプレイ・オーディオを業界に先駆けてトヨタモーターヨーロッパに納入し、今回日本市場でも「MirrorLink」サービスを開始することで、今後「MirrorLink」に対応した車載機やスマートフォンが増加すると考えているという。