ソーシャルゲーム利用、課金ユーザーの約6割が「反省・後悔」=ジャストシステム調査

2012年8月24日 01:03

 ジャストシステムが23日公表したソーシャルゲームに関する利用状況調査によると、ソーシャルゲームで有料アイテムを購入するなどの課金経験があるユーザーのうち、約6割が使用した金額について「反省・後悔」していた。

 同調査は、同社ネットリサーチ「Fastask」の事前調査でソーシャルゲームの利用経験があると答えた回答者を対象に、8月10日から13日にかけて実施されたもの。有効回答数は1,000。

■課金経験は48.5%
 対象者のうち、「有料アイテム購入などの課金経験がある」と回答したのは全体の48.5%だった。

■お金を使う項目1位は「アバター関連」
 そのうち、最もお金を使っている項目では、1位が「アバター関連のファッションアイテム」(20.3%)で、2位は「回復/時間短縮用アイテム」(19.6%)、3位が「ガチャ/景品くじ(コンプガチャ以外)」(16.2%)。消費者庁が違法と判断し、ソーシャルゲーム主要各社が導入を取りやめた「ガチャ/景品くじ(コンプガチャ)」は4位(15.4%)だった。

■月間使用金額は「1,000円以内」が半数
 課金経験のあるユーザーの月間平均使用金額は、55.3%が「1,000円以内」と、約半数は比較的少額の利用にとどまっている。「5,000円以内」まで範囲を広げると全体の89.8%となり、全体の9割近くは5,000円以内の利用に収まっていた。一方、月間平均使用金額が「30,000円以上」という高額利用のユーザーが2.3%存在した。

■使用金額について「反省・後悔」が過半数
 ソーシャルゲームに使用した金額については、「反省・後悔している」(26.4%)、「どちらかと言えば反省・後悔している」(34.2%)と、過半数が反省・後悔しているという結果で、ゲームプレイ時には消費感覚が変容し、ついつい有料アイテム購入などを行ってしまうという利用者像がうかがえる。

 なお、今回の調査では回答者のうち未成年者(15歳~19歳)の割合は3.3%。ソーシャルをめぐっては未成年者の高額利用がクローズアップされることが多いが、20歳以上の成年層の利用傾向が強く反映されていることには留意したほうがよいだろう。

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