ローソン、調剤薬局大手のクオールと資本提携

2012年8月23日 18:43

 ローソンと調剤薬局大手のクオールは23日、本日ローソンがクオールの発行済普通株式を取得する資本提携に合意したと発表した。ローソンは、東京証券取引所の立会外取引「ToSTNeT-1」を通じてクオールの株式131万1,800株(発行済株式総数の約5%)を取得する。

 ローソンとクオールは、顧客のより健康的で快適な生活をサポートすることを目的に、利便性・専門性および付加価値の高いサービス提供を目指し、2008年12月に業務提携契約を締結した。以降、調剤薬局併設型コンビニエンスストアの共同運営や人材交流など、様々な取り組みを推進してきた。

 具体的な取組み実績として、人材交流、テレビ電話を活用した薬剤師のカウンセリングサービス、クオールが運営する調剤薬局併設型コンビニエンスストアを15店舗及び病院内におけるコンビニエンスストアを6店舗、合計21店舗を展開している(8月23日現在)。今回、業務提携の更なる強化と事業展開の加速を目的として資本提携を行うことで合意した。

 今後、共同運営する調剤薬局併設型コンビニエンスストアの展開については、2013年度末までに100店舗出店を目標に展開を継続していく。また、両社は、今後も共同事業展開の拡大に向け一丸となって取り組むとともに、共同展開の進展に応じて関係強化を検討していく。

 クオールは、昨年12月に東証二部に上場を果たしているが、将来的には東証一部指定を目標の一つに掲げ、更なる企業価値向上に向けて業容の拡大に取り組んでいく。なお、クオールの資本政策については、現時点で今回の資本提携以外に決定している事実はないという。また、今回の資本提携によってクオールの業績に新たに与える影響はないという。

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