【銘柄診断】アステラス製薬は新値街道走る、同業他社に比べいち早く増益路線転換を評価

2012年8月23日 16:18

  アステラス製薬 <4503> は新展開を疾駆する強調展開を続けている。武田薬品工業 <4502> をはじめ、主力薬品株はおおむね戻りを探る足取りとなっており、完全に同業他社とは一線を画すパターンだ。

  今2013年3月期の第1四半期の業績は、営業利益が528億円と前年同期比8%増益を達成、通期でも営業利益は1460億円と前期比11%の増益が見込まれており、主要薬品株の中ではいち早く増益路線に転換する。

  9月中間決算は営業利益750億円の見通しだが、第1四半期での進捗率は70%にも達しており、増額への確度はかなり高い。グローバル製品である過活動膀胱治療剤ベシケアが引き続き伸長したほか、キャンディン系注射用抗真菌剤マイカミン/ファンガードなども順調に拡大したことが要因。現在の勢いが後半もそのまま引き継がれる見通し。

  次の成長を担う新薬として過活動膀胱治療剤「ミラベグロン」、抗がん剤の「MDV3100」や「チボザニブ」なども控えており、アナリスト筋は来期も連続増益との見方を強めている。配当利回りは3.3%とそれなりに高く、好業績高利回り銘柄としてなお強い動きを続けていきそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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