【銘柄診断】太平洋セメントは失望人気が一巡、第2四半期からの好転を見直す方向
2012年8月23日 16:18
太平洋セメント <5233> が往来相場を続けている。8月10日に発表された今2013年3月期の第1四半期決算は営業利益4億9000万円と、前年同期の12億7600万円の損失からは回復の決算となった。
ただ、利益の水準が低かったことや持分法適用会社の業績低迷で経常利益が42億2200万円の損失(前年同期は42億2300万円の損失)となったことなどから、市場ではやや失望気分が強まっているようだ。
第1四半期の持分法投資損失の増加は当初の想定通りで、第2四半期以降は持ち株会社の業績も改善に向かうと見られている。会社側では今3月期の営業利益見通し360億円、前期比23%増の見通しを据え置いた。
足元のセメントの国内販売が好調に推移していることなどから、アナリスト筋では今期の見通しについて強気で見る向きが圧倒的に多い。失望人気を経験したことで、9月中間決算での明確な増益方向が確認されるようだと、好業績見直しの流れが再び巻き起こる可能性もありそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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