【銘柄診断】NIPPOは調整の押し幅浅く先高感強い、今期は一転増益確保の可能性も

2012年8月22日 15:50

  NIPPO <1881> が微調整を切り上げ、反騰の兆しを強めてきた。公共投資関連株全般の出直りに乗って見直し買いが流入しているが、高値からの調整が12%と浅く、先高感を抱えながらの展開を続けていたことで反発力も強いものになっている。株価が調整に入っていたそもそもの要因は会社側の業績見通しが慎重なため。

  今2013年3月期の第1四半期決算は、営業利益が11億9500万円と前年同期比15%増益を達成した。しかし、9月中間決算の前年同期比45%の大幅減益見通し、同じく通期の営業利益138億円の前期比15%の減益見通しが据え置きとなり、失望感が強まった。

  足元の受注環境は復旧工事の一巡や建築部門の競争激化により弱含みで、鋼材の値上げなども懸念材料として指摘されている。しかし、今期からプラント事業を事業分割して、親会社が事業を継承、こうした部分を勘案すると受注は実質的に好調と言える。アナリスト筋は今期減益見通しも増益転換を想定する声が強い。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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