【アナリストの眼】増額修正のFPGに割安感顕著、1000円は通過点に
2012年8月22日 09:27
【今、この銘柄】
FPG <7148> (東2)は、航空機・船舶・海上輸送用コンテナなどの大型輸送設備を対象として、投資家に課税の繰り延べ効果をもたらすオペレーティング・リース事業の組成・販売・管理を行うタックス・リース・アレンジメント事業を主力としている。
13日に、今期(12年9月期)通期業績(非連結)見通しの上方修正を発表した。売上高は前回予想(11年10月26日公表)の23.63億円から今回の27.88億円(前期比40.0%増)、営業利益は11.63億円から14.18億円(同36.9%増)、経常利益は11.13億円から13.6億円(同40.6%増)、純利益は6.46億円から7.76億円(同39.4%増)へ増額した。
復興需要も追い風となり、オペレーティング・リース事業の案件組成が順調な模様で、組成金額と出資金販売額が当初計画を超過するため大幅増収増益の見込みである。配当については、記念配当5円を含む年間32円(第2四半期末5円、期末27円)の予想を据え置いた。
株価の動きを見ると、13日の業績見通し上方修正を好感して翌14日は前日比48円(5.77%高)と急伸し、4月16日と8月8日の高値847円を突破した。その後も続伸して21日には952円まで上昇している。21日の終値951円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想EPS104円82銭で算出)は9倍近辺、今期予想配当利回りは3%台、実績PBR(前期実績のBPS792円93銭で算出)は1.2倍近辺となる。
週足チャートで見ると、従来の高値を突破したことで上昇トレンドの継続を確認する形となった。13週移動平均線がサポートラインのようだ。目先的には過熱感で一旦は調整する場面がありそうだが、指標面には依然として割安感があるだけに、好業績見通しを評価すれば1000円台乗せは通過点で、上値余地があるだろう(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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