【銘柄診断】日立電線は今期は減額修正だが前期に比べ3.6倍増益、来期も増益継続へ
2012年8月21日 15:14
日立電線 <5812> に底打ちムードが漂い始めている。今2013年3月期の第1四半期は営業損失1億7200万円(前年同期23億8200万円の黒字)と低迷。
つれて、通期の営業利益を125億円から70億円(前期19億6600万円)に減額した。そのため、7月27日の決算発表後株価は下げを鮮明にしたが、8月10日の122円でボトムを打ち、以後は値戻し場面に入っている。
今期は減額したとはいえ、前期の実績に比べ3.6倍増益という変化率の大きさである。下期は半導体・エレクトロニクス関連製品の需要回復が見込まれる一方、人員削減、不採算事業の撤退などが固定費削減につながり収益の回復が見込まれている。
さらに、中国では製造工場を強化し、現地での需要増に対応しており、今後の収益貢献が期待される。また、自動車関連ではハイブリッド自動車用ハーネスやセンサなどの電装部品をタイ、北米、メキシコの最適地生産を推進し競争力を強化している。
事業構造改革では海外事業の強化を推進しており、今期に続き来期以降の見通しも明るく、次第に戻りを鮮明にしていく方向が予想される。PBRは0.6倍に過ぎない。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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