【銘柄診断】三菱商事は今3月期業績未達懸念など悪材料を吸収し、好材料を迎える態勢に

2012年8月21日 15:13

  三菱商事 <8058> が調整モードに入ってきた。今3月期の業績について連結純利益は前期比10%増の5000億円が見込まれているが、稼ぎ頭となっている豪州の原料炭鉱山で起きたストライきが想定よりも長期化、稼働の正常化が秋以降にずれ込みそうなため、減額懸念が出てきたとの見方が流れたことがきっかけ。

  ただ、これについては8月2日の決算発表の際、会社側でも今期の利益達成は困難さを増しているとしていることを明らかにしており、いわば織り込み済みの材料である。従って、この微調整局面では個人投資家の押し目買いが膨らみ、株価も次第に底堅さを増している。

  エネルギー供給の多様化、食料需給のタイト化への対応など、世界経済のグローバル化が進展する中、総合商社の機能の重要性は一段と高まる方向が予想される。配当利回り4.4%、PBR0.7倍など投資指標の割安さがアピールするところだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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