【銘柄診断】NECは7月24日の歴史的な安値94円でアク抜け感を誘う、業績回復も支援

2012年8月21日 15:13

  NEC <6701> は緩慢ではあるが、着実に出直り態勢を固めつつある。今2013年3月期の第1四半期決算は営業損失が78億円と前年同期の194億円の営業損失から大きく改善した。

  前3月期の業績悪化を受け、構造改革に着手。1万人(グループ従業員5000人、外部委託など協力会社5000人)の人員削減をはじめとしたコスト低減策など中心に、事業の選択と集中を進め、業績は緩やかに改善している。主力のITソリューション事業が3四半期連続で増収となった。

  通信業や製造業向けが堅調なほか、データセンターの需要増、クラウド関連や省エネ対応の案件増加、海外ビジネスの拡大などが背景だ。

  今後も緩やかな回復が続く見込みにあり今3月期は営業利益1000億円(前期737億円)が想定されている。

  ITソリューション事業の好調が予想されるほか、固定費・経費抑制の効果が本格化するため、来2014年3月期以降も増益基調が続く方向が予定されている。7月24日の96円という歴史的な安値がアク抜け感を誘っており、株価は戻り方向にあると思われる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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