【銘柄診断】古河機械金属は第1四半期の進捗率81%、増額期待を取り込む着実な上げへ
2012年8月21日 15:13
古河機械金属 <5715> が7月24日の61円を底に、少しずつ着実に水準を切り上げている。8月6日に発表された好業績を契機に戻り足がやや強めの調子になってきた。
今2013年3月期の4第1四半期決算は営業利益が8億1500万円と、前年同期の営業利益2800万円から大幅な改善となった。
主要委託製錬先が震災で6月末まで操業を休止していたため、金属部門が低迷したが、産業機械は鋼構造物などが伸長、国内のクレーンも復興需要などから販売が増加した。
第1四半期の好調にも関わらず9月中間決算の営業利益10億円(前年同期2億9800万円)の見通しは据え置いた。第1四半期の営業利益の中間決算に対する進捗率は81%に達する。
しかも機械部門の好調が続くほか、金属部門も委託精錬先の操業正常化により販売数量が増加の見込みにあるなど、収益環境は今後さらに好転の見通しにある。9月中間決算の増額、通期見通しの増額へと視点は移り、株価も戻りがさらに鮮明化する可能性が強そうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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