【銘柄診断】川崎重工は今期減益がボトム、中国、インド向けなどの伸びで来期は増益へ

2012年8月20日 15:02

  川崎重工業 <7012> が底値感から押し目買い人気を集め、浮上態勢に入ってきた。稼ぎ頭の建設機械向け油圧機器の販売が中国需要の減少で落ち込んだため、今2013年3月期の第1四半期の業績は、営業利益が67億円と前年同期比45%の大幅減益に見舞われた。

  つれて、証券会社が投資判断と目標価格の引き下げに動き、処分売りが増加、8月3日に170円の年初来安値にまで売り込まれた。

  建設機械向け油圧機器は日系建機メーカーのほか、ローカルメーカーなどにも販売している。また、中国のほか、インドでも合弁で製造・販売拠点の展開を進めている。

  前期までのような短期間での高成長は困難かもしれないが、中長期的に売り上げ・利益の拡大傾向が続くものと思われる。

  船舶部門の赤字が足かせとなるため、今3月期は営業利益520億円と前期比9%減益となるが、業績は今期が底。油圧機器、プラント環境、船舶などの回復が見込まれる来2014年3月期は大幅増益に転換が想定されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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