長引くAppleとSamsungの議論にいらだつLucy Koh判事

2012年8月19日 13:12

eggy 曰く、 AppleとSamsungの裁判を予定通りに終わらせたいLucy Koh判事は、両者の議論の持ち時間をそれぞれ25時間に制限した。しかし、Apple側の弁護士は持ち時間が残り4時間を切った段階になって、22人の証言を求める75ページの趣意書を提出したという(The Vergeの記事BBC Newsの記事SlashGearの記事本家/.)。

Samsung側は持ち時間をほとんど使い切っており、反論の機会を与えない狙いもあるとみられる。しかし、Koh判事は陪審員を退出させたうえで、「クラック(コカインの一種)でも吸っていなければ、これだけの証人を呼ぶことができないのはわかるはずだ」とたしなめたという。これに対してAppleの弁護士はクラックは吸っていないと述べたうえで、全員の証言が可能であることを主張した。さらに続く議論にいらだちを募らせたKoh判事は、この時間も両者の持ち時間から差し引くと述べたそうだ。

今回の裁判でKoh判事が怒りをあらわにするのはこれが初めてのことではない。双方の弁護士が法廷で述べることは信用できないとして主張を書面で提出するように命じているほか、既に証拠として認めないとしたプレスリリースを再度証拠として申請したSamsung側の弁護士を叱ったこともあるとのこと。また、Apple側が証言を求めたデザイナーのSusan Kare氏が翌週まで出席できないことがわかったとき、「今週証言しなければ2度と証言することはないだろう」として議論を打ち切ったという。

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