【銘柄診断】ヤマハ発動機はアク抜け相場の典型例に、インドネシアの二輪車需要が焦点
2012年8月19日 07:01
ヤマハ発動機 <7272> が反転相場入りの様相を強めてきた。8月7日に発表された今2012年12月期の6月中間決算は営業利益が208億円と前年同期比49%の大幅減益に見舞われた。
つれて今12月期の業績について、営業利益予想を450億円から280億円(前期534億円)へ大幅に引き下げた。ただ、翌日8日の株価は反発に転じ、もう悪材料に流されない足取りを見せていた。
そうした流れの中で、16日に外資系証券が投資判断を最上位に、目標株価を770円から960円に引き上げ、市場の買い人気が一気に高まった。あく抜け相場の典型的な例だろう。
主力のインドネシア市場では6月からローンの頭金規制が導入され、ある程度の頭金がないとローンが組めなくなった。逆に言えば規制が解除された場合、業績は急回復に転じる方向性が見えている。
外資系証券もインドネシアでの二輪車の出荷底打ち、次期3ヵ年計画の発表、稼働率回復に伴う来期業績のV字回復の確認という流れで評価改善が進むとみている。
インドネシアでの販売低下懸念で2月14日の1705円から一貫した整理を余儀なくされてきただけに、悪材料から開放となりつつある戻り相場のスケールもかなりのものとなりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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