ヤマダ電機は反発、情報開示夏枯れ時に太陽光発電関連報道が相次ぐ=浅妻昭治

2012年8月16日 10:32

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

  ヤマダ電機 <9831> は16日、35円高の4375円と反発している。きょう付けの日本経済新聞で、同社が、群馬県板倉町で環境配慮型の「スマートタウン」の開発に参画、太陽光発電装置や家庭用エネルギー管理シシテムを標準装備した次世代省エネ住宅「スマートハウス」500戸の分譲やLEDの街路灯、電気自動車の給電システムも導入すると報道されたことを受けて下げ過ぎ訂正買いが再燃しているもので、関連してグループ会社のエス・バイ・エル <1919> も、9円高の164円と急反発している。

 きょう付けの日本経済新聞では、同社のほか、太陽光発電関連では、前田建設工業 <1824> 、カネカ <4118> にも、太陽光発電関連のニュースが同時に報道され、太陽光関連材料への注目度がアップしている。

 株式市場は、このところお盆休み入りや海外投資家の夏期休暇入りで市場参加者が減少し、閑散相場が続いているが、企業の情報開示も、3月期決算会社の4~6月期決算の発表が一巡したこともあり、前日15日の東証の適時開示情報での発表数も、取引時間中、取引時間終了後とも激減、夏枯れ状態にあった。

 そのなかで、きょうの日経新聞での相次ぐ太陽光発電関連の報道であり、材料枯渇状況でのまさに「干天の慈雨」となっている。前田建設は、セブンーイレブン・ジャパンのコンビニエンスストア500店向けに太陽光パネル工事を受注したと報道されて、16円高の367円と続続伸し、カネカは、太陽光が反射しにくい太陽電池用パネルを開発したと報道されて12円高の418円と急反発している。(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)

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