Microsoft本社にあるというハッカースペース「The Garage.」

2012年8月15日 06:00

taraiok 曰く、 Googleには、20パーセントの時間は自分の好きなことを自由にやっていてもよい、という「20%ルール」がある。Googleが大企業病の一つである「イノベーションのジレンマ」を起こさないでいられるのは、この20%ルールのおかげだと言われている。一方、大企業病に陥っていると昔から言われがちなのがMicrosoftだ。Microsoftは、エンジニアに自由裁量権が少ない企業体質という印象がある。そこでMicrosoftも危機感を持ったのか、2009年にエンジニアの育成のために「The Garage.」と呼ばれる場所を作ったそうだ(CNNMoneyBusiness Insider本家/.)。

 この場所は、はんだ付け用の機材からレーザーカッター、3Dプリンタを含むテクノグッズを詰め込んだエンジニアの遊び場だという。エンジニア達には「Garage Weeks」と呼ばれる5日間の自由時間が用意され、「The Garage.」内で自由に開発が行える。

 ビル・ゲイツ氏のオフィスとして使用されていた4号館に作られた「The Garage.」は一定の成果を出し始めたようだ。Microsoft Researchで発表されているものが多いが、例えば「Mouse Without Borders」のようなアプリや、NFC対応スマートフォンを使って人体でモバイル決済を行うツールの開発、離れた場所にいる相手とトランプやボードゲームができる「Illumishare」など、Microsoftのイメージを壊すサービスやアプリケーションの発表が増えてきている。

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