【銘柄診断】コマツは中国向け低調だが、アジア向けの伸び拡大などで今期も増益
2012年8月15日 09:06
コマツ <6301> は8月1日に1581円の年初来安値を更新、以後も底値圏でのさえない動きを続けている。
7月31日に発表された今2013年3月期の第1四半期の業績は営業利益が557億円と前年同期比18%のダウンに見舞われた。
つれて、通期の営業利益を3150億円から2620億円(前期比2%増)へ引き下げた。減額修正発表後も株価にあく抜け感は生まれず、低迷が続いており、先行き不透明感が払拭されていないニュアンスだ。
中国市場の需要回復の見通しが当初予想より遅れているうえ、燃料炭価格の下落等の影響を受けインドネシア市場の鉱山機械需要が足元で弱含んでいることなどから需要の下振れリスクを織り込んだことが減額の要因。
また、産業機械他部門においては、太陽電池市場向けのシリコンインゴットの切断に使用されるワイヤーソー市場が当初予想より厳しい状況にある。そうした足元の厳しい状況を踏まえた上で個人投資家の買いが連日流れ込んでいる。目先を離れ中期の成長性を評価したものと思われる。
個人投資家の買いは下値支えにはなるのだが、戻りに際しては上値圧迫にもなる。底を入れたとは思えるが、戻り転換には若干日柄がかかりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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