【銘柄診断】東海カーボンは業績悪化を売る動きに、ただ処分売りのピークは超える

2012年8月14日 09:11

  東海カーボン <5301> は8月6日の低調な決算発表を契機に急落に見舞われ、以後も底値圏での展開を強いられている。

  欧州債務危機や中国経済の減速で、太陽電池の製造工程に使うファインカーボンの需要が低迷。今2012年12月期の6月中間決算は営業利益39億3600万円と前年同期比27%の減益に見舞われた。つれて今期の営業利益を従来の100億円から77億円(前期104億6700万円)に引き下げた。

  ファインカーボンは下期の回復を見ていたが、主力の中国で内需が低迷。欧州も補助金縮小で市場が冷え込んでいるため、立ち直りが遅れそうな見通しとなってきた。

  株価は決算発表翌日に259円の安値にまで売り込まれたが、以後も数回にわたり安値を示現しており、まだ株価に落ち着きは見られない。

  ただ、売買高は7日の975万株株が10日には462万株まで減少しており、商い面では売りのピークは超えたようだ。処分売りを吸収しながら態勢の立て直しをうかがう足取りが想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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