【銘柄診断】三菱電機は足元の業績悪化を織り込む、押し目買い呼び込み出直り態勢に

2012年8月14日 09:11

  三菱電機 <6503> は7月26日の565円をボトムに出直りの兆しを強めてきた。

  7月31日に発表された今2013年第1四半期の決算は、営業利益465億円と前年同期比10%のダウンに見舞われた。ただ、事前に中国の景気減速を受けてファクトリーオートメーション(FA)の低調などが指摘されていたことで、株価は悪材料出尽くしで反応してきた。

  欧州やアジアでの景気減速を受けて主力の産業メカトロニクスのほか家電や電子部品の販売ダウンが響いた。ただ、高採算の産業メカトロニクス部門が堅調なことや、重電システム部門の好調さなどが確認でき、ポジティブな決算だったとの評価機運も強まっている。通期の業績についても営業利益2000億円(前期比11%減)の見通しが据え置かれたことも安心感を誘っている。

  株価は昨年2月の1021円をピークに長い調整を経験してきた。悪材料出尽くしのここから次第に押し目買い人気が高まる方向が予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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