OSI 対 OSHWA、ロゴを巡るいざこざ

2012年8月13日 11:50

 danceman 曰く、

 OSHWA (オープンソースハードウェア協会) のロゴには歯車がついているものの、下部の鍵穴が OSI (オープンソースイニシアティブ) のロゴのものと似ていることから、OSI が OSHWA に対して商標権侵害を主張している。この主張に対して OSHWA は、OSI と裁判で争うことは労力の無駄であるとし、OSI と衝突しない方法を探っている。新しいロゴを一から作り直すか、または OSI とロゴのライセンス契約を結ぶかのいずれを選択すればよいのか、コミュニティーに問いかけている (Network World の記事本家 /. 記事より) 。

 商標に対して保守的なアプローチの OSI は保護を重視するが、一方の OSHWA はロゴの使用をより広めることを目指しており、ロゴに対する考えが異なる両者間が統一した見解に達するのは難しいようだ。OSI 側は、OSI のブランドイメージを薄めない方法で歯車ロゴには継続して欲しいとしている。歯車ロゴがハードウェア保証などに使用される前に、きちんと法的な手続きを踏み、ロゴが無差別にコピーされたり、非オープンソースのハードウェアに使用されるようなことがないようにするべきとのこと。

 OSHWA のディレクター、Nathan Seidle 氏はこの歯車のロゴを気に入っており、そのまま継続させたいと考えているようだ。また OSI は、OSHWA へのロゴライセンスの提供に関して前向きであるという。しかし、OSI が歯車ロゴを所有することになれば、ロゴの使用に関して OSHWA が決定権を持つことができなくなってしまう。コミュニティーの大半は、OSI がロゴのライセンス契約を要求してくるならば、新しいロゴを作り直せば良いと考えているようだ。

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