【銘柄診断】ディー・エヌ・エーは好業績発表受け急騰、ただ成長性は減速感が強い

2012年8月12日 00:01

  ディー・エヌ・エー <2432> が好決算発表を契機に8月10日はストップ高に買い進まれる急騰場面となった。

  注目されていた今2013年3月期の営業利益は183億円と前年同期比22%増益を達成した。アイテム商法「コンプリート(コンプ)ガチャ」廃止の影響が懸念されたが、会社側では廃止後もゲームの収益は横ばいを維持できたと、打撃が軽微だったことを示唆している。

  ただ、四半期ベースの営業利益の推移は前3月期第3四半期の135億円をボトムに前期第4四半期に186億円に回復、今期第1四半期は183億円だから前四半期ベースでは若干の減益となる。

  会社側の予想では今期第2四半期は196億円と若干の回復予想にある。ただ、同社はこれまで成長性を評価するかたちで株価が形成されてきた。その意味では、今回程度の回復では改めて買い気を刺激する材料にはならないだろう。

  急騰した10日の相場でも商いが目立ったのは新規売りの増加だ。従って、これから差し掛かる戻り売りゾーンを払うことができるかどうかが注目されるところ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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