【銘柄診断】不二越は足下の業績悪の織込みを終え、相場の視点は来１１月期に以降へ
2012年8月11日 23:42
不二越 <6474> が底打ち出直りの態勢に入りつつある。今２０１２年１１月期の５月中間決算は営業利益が５９億５０００万円と前年同期比１７％ダウンとなった。中国や中南米など新興国で油圧機器やベアリングなどの販売が減少したことが要因。つれて、通期業績について営業利益を１５０億円から１３０億円（前期１４６億円）に減額修正した。
減額を機に株価は売り込まれ、８月３日には２１９円の年初来安値を示現した。ただ、東日本大震災やタイ洪水の影響が一巡した自動車業界向けの部品や加工用工具が好調に推移。航空機エンジンの加工に使用する工具の販売も伸びるなど全体として売上げは伸びている。
中国では油圧ショベル向け、建設機械向けなどが減速しているが、先行きの需要増を想定し、生産増強に取り組んでおり、中期的には需要増のトレンドを想定している。
株価には目先の悪材料を織込んだ強さがうかがえ、今期の減益からその後へ視線は移りつつあるようだ。着実な出直り相場が期待できそう。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）
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