MS-DOSはCP/Mのコピー品ではなかった

2012年8月9日 17:13

あるAnonymous Coward 曰く、 MS-DOSやその前身である86-DOS(QDOS)はCP/Mをモデルにしていたとされており、多くの類似点がある。しかし、IEEE Spectrumによると、「MS-DOSはCP/Mのコピーではない」という。

 コードの相違点や著作権侵害を解析するツール「CodeSuite」を使ってフォレンジック解析を行った結果、このような結論がでたという。解析ではThe Unofficial CP/M Web siteで公開されているCP/Mのソースコードと、Howard's Seattle Computer Products SCP 86-DOS Resource Websiteで公開されている、MS-DOSのベースとされる86-DOS(QDOS)のソースコードを使ったそうだ。また、MS-DOS 1.11も入手してそのバイナリを使っての比較もしている。その結果、MS-DOSやQDOSがCP/Mのコードを流用している、という明確な証拠は見つからなかったという。

 CP/Mの開発者であるゲイリー・キルドール氏は、かつてQDOSにCP/Mのコードが含まれているとしてIBMから和解金を得ていたが、これはIBMの勇み足だったということだろうか。

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