【銘柄診断】不二家は好業績発表したが株価の反応度は鈍い、目先支援材料難で値固めへ
2012年8月9日 14:09
不二家 <2211> は７月２日高値２２６円からの整理局面。７月３１日に発表された今２０１２年１２月期の６月中間決算はきわめて好調で、営業利益は３億６８００万円と前年同期比倍増の大幅増益を達成した。従来の想定利益２億円を大きく上回った。
コンビニエンスストアのスイーツ事業に対応した商品を積極的に開発し、市場開拓効果が現れている。「ペコちゃんのほっぺ」などのおやつ菓子商品の販売増を目指し、「６個で５００円セール（おやつ菓子プラスワンセール）」などの営業施策を積極的に展開するとともに、バレンタインデー、雛まつり、母の日などの催事に取り組み、売上の拡大につなげた。
今１２月期の業績については営業利益１８億円（前期比７２％増）の期初見通しを据え置いている。６月中間決算の好調にも関わらず株価の反応度は鈍い。足元の好業績は織り込み済みで、今後の展開をウォッチしているニュアンスだ。
期待された信用の取組みも今一つの状況。直近８月３日申し込み現在の取組みは売り残１６１万株、買い３８７万株と好取組み状態にある。ただ、売り買いともピークから比べると減少し、需給は縮小均衡のパターン。業績増額への期待感を抱えながら、当面は値固め継続の動きが予想される。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）
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