東芝が3TBのコンシューマ製品向け3.5型HDDなど量産開始

2012年8月9日 11:00

 東芝が、記憶容量3テラバイト(TB)を実現した3.5型のハードディスク装置(HDD)「DT01ACA300」をはじめ、2TB、1.5TBの4シリーズ合計12機種をそれぞれ製品化し、今月下旬から量産を開始すると発表。米国のウェスタンデジタル社から取得した資産を活用して製品化したもので、250GB~3TBの幅広い製品ラインアップを展開することになる。

 新製品の最大記憶容量3TBで、ハイビジョン動画などの大容量のデータを記録すること可能。また、最先端の転送速度6Gb/sのSATAインターフェースを採用しており、高速データ転送が可能であり、搭載されたデスクトップPCやHDDレコーダーのデータ記録再生をスムーズに行うことができるとのこと。さらに、「静音シークモード」を搭載しており、騒音を低減することにより静かな場所での音楽・ビデオ視聴に適しているという。加えて、待機時に自動的に回転数を落とす機能をオプションで設定でき、この機能により「DT01ACA300」では、通常回転時(5.2W)に比較して、待機時の消費電力(2.4W)を約54%低減することができるという。

 コンシューマ向けの3.5型HDDを製品ラインナップに加えたことにより、サーバー向けからPC、コンシューマ製品向けまでHDDの全カテゴリーの商品を提供するかたちとなった東芝。また、エンタープライズ向けやPC向けSSDとともに、顧客の要望にあわせて最適なストレージを提供することが可能だという。

 デスクトップPC、外付けHDD、録画機能付きテレビ、HDDレコーダーなどのデジタル機器は、ハイビジョン動画などの記録・再生のために、さらなる大容量化や性能の向上が求められている。今回の新製品は、こうした需要に応えるものとなる。

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