エプソンがスポーツ機器市場に参入、リスト型GPS機能付ランニング機器を発売

2012年8月8日 21:28

 セイコーエプソンは8日、リストに装着することでランニング等の走行距離やペースなどを正確に計測し、記録を保存することができるリスト型GPS機能付きランニング機器「WristableGPS」を、8月23日から発売すると発表した。同商品はセイコーエプソンが開発し、今年2月に発表を行ったものを商品化したもので、エプソンが新たに取り組むスポーツ機器市場向け商品の第一弾となる。

 先進国を中心に広がりを見せるランニングは、日本においてもランニング愛好家やマラソン大会の参加者が急増し、ランニング人口が年10%以上で拡大するなど大きな広がりを見せている。このような中、ランニング中も装着し、記録を測ったり残したりするランニング機器のニーズが高まってきた。

 そこでエプソンは、ランニング愛好家からレースに出場する上級者までさまざまなランナーの要望に応えるため、高精度のランニングデータを長時間計測でき、装着感、防水性に優れ、ランニングデータを測りそのデータを記録し検証することで、ランニングの記録と効果向上を図るためのGPS機能付きランニング機器「Wristable GPS」を商品化した。

 新商品の「WristableGPS」は、エプソンが独自に開発したGPSモジュールの搭載により低消費電力化を図り、GPS計測で最大14時間もの長時間稼働を可能にした。このため持続時間を気にすることなく、フルマラソンや耐久マラソンといった長時間レースにおいても安心して使用できる。また、薄型・軽量化を実現するとともに、通気性、操作性などにも配慮し、装着時の違和感や重さをほとんど感じることなくランニング等に集中できる。

 他にも、計測精度や活用の利便性を高めるためのさまざまな機能を搭載。信号や踏切などで立ち止まっている間は自動的に計測を一時的に中断する「オートポーズ」や、ラップを任意の距離で自動計測する「オートラップ」、トンネルなどGPS衛星からの信号が受信できない場所でも距離とペースの計測が可能な「ストライドセンサー」などにより、ボタン操作を意識せず、正確な計測を可能にする。また、目標ペース設定や消費カロリー、運動強度計測により、計画的なトレーニングやダイエットにも役立つ。さらに、『SS-700S』『SS-500R』は、ハートレートセンサーを装着することで、有酸素運動をする目安として心拍数を測るトレーニングを行うことが可能。

 また、「WristableGPS」は、ランニングやトレーニングの計測データをUSB接続によって簡単にパソコンにアップロードすることができる。専用アプリケーション「NeoRun」にて、軌跡の地図表示から速度・勾配のグラフ表示、心拍数、消費カロリーなどを表示・記録するため、さまざまな角度から分析をするのに役立つ。また、ランニング以外にも「街中散策」や「旅行」などの記録として日記のように活用することも可能。さらに、TwitterやFacebookとの連動ボタンを搭載した。

 今回、「WristableGPS」は、顧客の用途にあわせて、ランニング初心者、愛好家からフルマラソン等のアスリート志向のランナー向け、さらにはハイキングやスキーなどマルチスポーツ用途に合わせて3種類の商品をラインアップした。

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