【銘柄診断】住友不動産は不動産賃料の回復に注目、増益トレンドの継続が有力に
2012年8月8日 16:39
住友不動産 <8830> の新展開入りが有力だ。8月7日に発表された今2013年3月期の第1四半期決算は営業利益が316億円と前年同期比1%の減少となった。不動産賃貸事業や不動産流通事業が増増益となったものの、分譲マンションの引渡戸数が前年に比べ減少したことが微減益の要因。
第1四半期はマンション引き渡し戸数が減少したが、今3月期はもともと引き渡しが下期に多い計画で、足元の販売は順調に推移しているとして、今3月期通期の営業利益1500億円(前期比1%増)の見通しを据え置いている。
同社の場合、主力の賃貸事業の動向がポイントになるが、新規大型ビルが堅調なことに加え、既存ビルの賃料下落幅も縮小するなど徐々に回復の兆しが見え始めている。
従って、今3月期については業績増額の可能性があるほか、賃料上昇で、来2014年3月期以降も増益トレンドを維持する見通しある。
株価は6月4日の安値1500円から直近2000円大台回復へ順調な上昇を演じてきている。一呼吸入れて3月14日の高値2054円更新に進む場面が見られそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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