【銘柄診断】デンソー今3月期の増額を見直す、中期的な成長路線も評価材料に

2012年8月8日 16:38

  デンソー <6902> が戻り足を鮮明にしつつある。トヨタ <7203> の出直りが支援するとともに、7月31日に発表した今2013年3月期第1四半期の好業績も改めて見直し買いを誘っている。

  今期第1四半期の営業利益は781億円の黒字に転換した。前年同期は43億円の赤字。東日本大震災後の減産から回復し、日系メーカーの車両生産が増加している。欧州は債務問題による市場低迷で減益となったものの、日本、北米、豪亜地域の増益でカバーした。それを踏まえ、今3月期通期の営業利益見通しも従来の2050億円から2500億円(前期比55%増)に引き上げた。

  先進国地域ではディーゼルエンジンの燃料噴射を電子制御するコモンレールやアイドリングストップシステム、ハイブリッド車用制御製品などの環境対応製品を伸ばし、新興国地域では現地仕様に合わせた低コスト製品を中国現地自動車メーカーなどトヨタグループ向け以外に拡販を図る。納入先拡大などにより、自動車の成長を上回る伸びが期待できる。そうした点を織込めばPER13倍台は割安な水準と映る。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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