【銘柄診断】東レの業績停滞は一時的、中期成長をにらみ押し目買い人気が強まる

2012年8月8日 09:55

  東レ <3402> は8月6日に今2013年3月期の第1四半期の業績を発表した。

  営業利益は172億円と前年同期比36%の大幅減少に見舞われた。液晶テレビ関連のディスプレー材料の価格競争激化やアジアの繊維需要の減少などが足を引っ張った。ただ、これは決算発表前から想定されていた数字。

  下期にかけ世界経済が緩やかに回復するとの期初の見方を変えていないため、通期では営業利益1150億円と前期比6%増益の予想が据え置かれた。足元の業績不安から通期の見通しについても懸念されていただけに、ひとまずそうした事態が回避され押し目買い人気を呼び込んでいる。

  悪材料出尽くしの相場トレンドに転換してきたニュアンスだ。中期的には、環境・水・エネルギーや自動車・航空機などの成長分野の伸びを背景に2014年3月期に営業利益1500億円への成長を見込む。そうした成長性トレンドの中での一過性の業績停滞との認識が強まりつつあるようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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