【銘柄診断】住友大阪セメントは今期増額に期待が強い、セメント株のリード役へ

2012年8月8日 09:54

  住友大阪セメント <5232> は8月3日に277円と年初来高値に進むなど、抜群の強い動きを見せている。

  8月3日に発表された今2013年3月期の第1四半期の決算は営業利益が21億3800万円と、前年同期比4.6倍の素晴らしいもの。前年の東日本大震災直後の需要減の反動に加え、復旧・復興工事が出始めたほか、防災関連工事も増加。更に都市部における民間建築需要も堅調に推移したことから、官需、民需ともに増加したことが背景。好決算発表が材料出尽くしにならなかったのは今後の業績にさらに期待が持てるため。セメントの需要増が見込まれるうえ、今秋にもセメント価格の再値上げの動きが出ている。

  今3月期の営業利益115億円(前期比41%増)の見通しは据え置かれたが、アナリスト筋の一部には今期の営業利益140億円を想定する声もある。

  また、取組みも良く、直近7月27日の信用残は売り残190万株、買い180万株と売り長状態。日証金では株不足に陥っている。セメント株ではこれまで太平洋セメント<5232>(東1)が中核人気を集めてきた。

  しかし同社は4月20日の高値195円から整理基調にあり、値動きもあくまでも戻りをトライする展開。その点、住友大阪セメントは新展開での位置取りで、動きの鮮度に大きな違いがある。今後は住友大阪セメントがセメント株のリード役的な存在になりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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